SAILING-1 WORK.2
SAILING-1 WORK.2
「握るられる」
作 川瀬亜衣 出演 菊池航 藤原美加
撮影:遠藤僚之介
過去は現在にしかありません。過去をみつめることは現在を見つめることの内にあると思っています。「握る/握られる」という他者/物との経験を、2人のダンサーと彼ら自身の身体に訪ねるところから、作品作りをはじめました。
握ること、握られることは、人間が生まれて老いていく中で欠くことのないはずの体験だと思っています。生まれて抱きとられ、老いてまた介助されるように、人の手に握られる経験は特別かつ日常的に訪れる幸福なものであってほしいと思います。
皮膚や肉や骨が覚えている過去の経験は、今そこで「握る/握られる」ことがなくても、私たちの身体に残っている。「握る/握られる」だけではなく、PORT4Fでの時間も然りです。
2人の身体を介して、この場に留まる時間を一緒に見つめて頂けると幸いです。
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SAILING-1
日時:2018年8月18日(土) 19:30 19日(日) 16:00/19:30
場所:PORT 4F
菊池航による川瀬亜衣のソロ(WORK-1)、川瀬亜衣による菊池航と藤原美加のデュオ(WORK-2)を、大阪市此花区四貫島にある住居とスタジオなどの複合建物PORTにて制作、上演。5日間の現地滞在制作をクリエイションの最終段階に設定し、6日目と7日目に上演した。
多面的な”場所性”に着目し、此花あるいはPORT4Fという、場所の未知に潜り込みダンスする菊池航振付作品=WORK1.「みお-つくし」。現在からのぞむ過去を材に、音や光、あらゆるモノが紐づいて形成される”場”によって変容していく身体を踊る川瀬亜衣振付作品=WORK.2「握るられる」。
「場に寄って変容する身体」についての2種類の応答としての両作品は、創作する身体と場所(これは共通していて異物化することができない)を媒介に、作品の構造そのもの、上演空間のデザイン、出演者らの身体、あるいは、出演者らの身体を通して変容する鑑賞者の身体に対して演出を細やかに施そうと試行錯誤するものとなった。作品を介して、鑑賞者はこの場所の何をみつめ、感じたのでしょうか。
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